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2024年1月31日
文教常任委員会勉強会
内田樹先生をお招きしての茨木市議会文教常任委員会の勉強会でした。
内田先生の話はいつも興味深いお話ばかりです。
今日は、「文字を書く」「対話コミュニケーション」「発声の技法」「学校教育について」などについて内田先生の知見をお伺いしました。
非認知能力を大切なこととして重点施作にあげており、次期計画にも非認知能力の開発を取り入れていこうとしている茨木っ子プランにおいて活かしていくことができるなあと楽しく拝聴しました。
特に心に刺さったのは、「自分自身の身体に好奇心と敬意を持てる教育」の大切さです。
体育の授業で1とか2をとった子は自分の身体に敬意をはらうことができなくなっているのが現代社会の教育であり、とても不幸なことをしてしまっているのだと気付かされました。
誰しも自分自身の身体と一生共にするわけですからね。
合気道のお稽古が10年目に入り、自分で教えるようになって3年目となりました。
年齢や性別など一切関係なしに(ましてや運動能力なども)お稽古を続けていけば、その方のペースで身体能力は開発されていき、動きが変わってきます。これは紛れもない事実です。
走りが速いとか遠投がすごいとか反復横跳びの回数が多いとかではなくて、人間の身体は誰でも能力向上させていくことができるということを教育の場で教えてあげて欲しいです。
今日の内田先生のお話から、議員や教育委員会の方々を通じて茨木の子ども達に何らかの良きものが伝えられることを願っています。
【以下、講演時のメモです】
文字を書けない子どもが増えている。
「鼻」の作者を芥川龍之介ではなく ニコライ・ゴーゴリーと書く
理由は、芥川龍之介は書きにくいから
分割の精度
剣、禅、書 心と身体を精密に使う
早稲田大学の学生が提出したものが、何を書いているのかわからない。
事後に本人が見ても本人も読めない
他人の動線をふさがない
集団の中において自分がどこにいたら良いのかわからない。
いるべきところを直感する能力
集団にいるのが辛い
英語は書けるけど日本語の文章はどこで区切ったら良いかわからないので書くのが辛い
スティーブ・ジョブズ 身体感覚
2022 中国 双減政策
ゲーム禁止
宿題禁止
学習塾廃止
対話能力
コミュニケーション能力
ゼロベースから回路を作ること
元々ある回路にコンテンツを乗せることではない
もしもし、はいはい、メタコミュニケーション
相手の言っていることを反復する
対話すると自分の存在を確認できる。
人間は自分自身の存在に自信を持っていない。
存在を確認できると安心する。
身体は一生ついてまわる
自分自身の身体に好奇心と敬意を持てる教育が大切
体育の授業で1とか2の子ども達にも豊かな身体資源がある
世界的トップアスリートを育てる一方で片足で靴を履けない子がいる
学校体育の資源の偏り
これまでの教育に対する発想を変えていく必要がある
文字を書く
対話コミュニケーション
発声